毛玉が増えた、そう感じたときに

うちの猫が毛玉を吐く回数が最近増えた気がする。

換毛期でもないのに、頻度が上がっている。

そう感じたとき、多くの飼い主がまず気にするのは、フードが合っていないのではないかということではないでしょうか。

毛玉は猫が毛づくろいで飲み込んだ毛が胃の中でまとまったもので、それ自体は珍しい現象ではありません。

ただし、見直す順番を間違えると、フードだけ変えて頻度が落ち着かないということが起こります。

ブラッシングを先に見直す

毛玉の量は、そもそも猫が飲み込む毛の量に左右されるとされています。

抜け毛を先に取り除いておけば、飲み込む量そのものを減らせます。

ブラッシングは、フードを変えるより手軽に始められる対策として語られることが多い工夫です。

見直せるポイントは次のようなものです。

  • 換毛期は普段より回数を増やす
  • 長毛種は短毛種より頻度を高めにする
  • 猫が嫌がらない範囲で、短時間を毎日続ける

毛玉の悩みを抱えている場合、まずここを見直してから食事の工夫に進むと、原因をつかみやすくなります。

フードでできること

ブラッシングを見直してもなお気になるときに検討されるのが、フードやおやつの工夫です。

不溶性食物繊維を含むフードは、便のかさを増やして飲み込んだ毛を便として出しやすくする考え方で作られています。

ただし、猫ごとに合う量には差があり、フードを変えれば必ず頻度が下がると決まっているわけではありません。

切り替えるときは、フードの切り替え方のとおり少しずつ進め、便の状態を見ながら合っているかを確かめてください。

水分もセットで見る

食事の工夫とあわせて語られるのが、水分補給です。

水分が足りていると、腸の中の内容物が動きやすくなるとされています。

猫は自分から水を飲む量が少なくなりやすい動物です。

ウェットフードを取り入れる、水飲み場を増やすといった工夫も、毛玉対策の一部として考えられています。

よくある誤解: 毛玉はフードで治す問題

毛玉が増えると、フードそのものが合っていないと決めつけたくなります。

ただし、それだけとは限りません。

毛づくろいの回数、抜け毛の量、水分摂取量など、複数の要因が重なっていることも多いとされています。

フードを何度も変えるより先に、ブラッシングの頻度や水分摂取の状態から見直すほうが、原因をつかみやすい場合があります。

動物病院に相談する目安

次のような様子があるときは、食事やケアの工夫より先に動物病院へ相談してください。

  • 何度も吐こうとするのに、毛玉が出てこない
  • 食欲がない、元気がない状態が続く
  • お腹が張っている、触ると痛がる
  • 便が出ない、いつもより少ない

これらは、毛玉が胃や腸につまっている可能性も考えられる様子です。

まとめ

猫の毛玉が増えたと感じたら、次の順番で見直すと整理しやすくなります。

  1. ブラッシングの頻度を見直し、飲み込む毛の量そのものを減らす
  2. フードやおやつを見直すなら、不溶性食物繊維を含むものを少量から試す
  3. 水分摂取量も一緒に見る
  4. 吐けない、お腹が張っている、食欲がないときは、工夫より先に受診する

毛玉自体は珍しいことではありませんが、いつもと違う変化に気づけることが、体調管理の第一歩です。

ここに書いた内容は一般的な知識の紹介であり、獣医療ではありません。何度も吐こうとするのに出てこない、お腹が張っているといった様子があるときは、自己判断で様子を見ず、動物病院で獣医師にご相談ください。